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ひまわりのキミ。

第13章 愛しいきみ。3

高校に入って、俺はバスケ部に入った。

中学でもバスケ部だったし、特にやりたい部活もなかったから。

杉野とは部活が一緒だったから、仲良くなった。
杉野は明るくて、イケメンで、運動も出来る。

まあ、かなり調子が良い奴だけど。

でも、一緒にいて楽しいから、2年になって同じクラスになれた時は結構嬉しかった。

…だけど。

7月の初め―――。



「ねぇーテツー」

「あー?」

「俺さ~…日向さんのこと、好きかも」

「へー、そうー……って、はっ!?」


杉野に好きな人いるなんて思ってなかった。

しかも、夏子って…。

おいおい…勘弁してくれよ?


「何か、可愛いじゃん。小動物みたいで守りたくなる」


確かにあいつは可愛いよ。

だけどそれは俺が一番分かってんだよ。

どうしような…。

先に好きだって言われたら言えねぇよ。


『俺も好き』なんて…。

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