テキストサイズ

ひまわりのキミ。

第13章 愛しいきみ。3

「好きな人とかいんのかなー」

「……さあな」


そんなこと知らねぇよ。
俺だって知りてぇよ。

夏子の気持ちが誰に向いてるのか。

でも、一つだけ言えることがある。

俺の方が夏子のこと、知ってるってこと。

知り合って3か月くらいしか経ってない奴に、夏子のことは取らせねぇ。

…そう、思っていたのに。


「応援よろー」


仲の良い友達を、裏切ることなんて出来ない。


「…おう、分かった」


俺はこの日から、自分の気持ちにフタをしようと決めた。

でも…、そんなことは簡単に出来ないって分かったんだ…。



朝、久々に朝練行こうと思って早く学校に来たら、玄関で夏子に会った。

たったそれだけのことに胸が高鳴る。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ