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ひまわりのキミ。

第14章 ひまわりのキミ。11

「やっと本番だね~!」

「うん、そうだね」


当日、私とさきちゃんは更衣室で着替えをしていた。

男子はスーツを着て、私たち女子はレースが付いたピンクのエプロンを着ける。

あんまり目立ちたがりの子はいないから、文化祭に皆で着るTシャツにエプロンを着る事にしたんだ。


「あたしはもう少し派手なエプロンが良かったなー。レースってキャラじゃないし」


さきちゃんはおしゃれさんだもんね。

ほんと、何着ても様になるなぁ。

さきちゃんはスタイルが良いから、女の私でもドキドキしてしまう。

私は身長小さいから、似合うものとか限られてきてしまうから、さきちゃんが羨ましい。


「皆着替えたー?」


水希ちゃんが更衣室にいる私たち女子に声をかけた。


「多分もうすぐ、男子も着替え終わるから、女子も急いでねー」


そう言って水希ちゃんはバタバタと更衣室を出て行った。


「水希大変そうだね」

「うん。学級委員だもん」


ほんと、頑張り屋さんだ…。


『間も無く、第51回東文化祭を開催致します……』

「わっ、もう!?夏子、行くよっ」

「えっ、ま、待って~」

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