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ひまわりのキミ。

第14章 ひまわりのキミ。11

てっちゃんの真剣な目。
そんな目に私は、


「分かった…」


と言うしかなかった。


「っし。なら決まりな」


正直、ほんとにこれで良いのかって思う。

だって、今まで付き合ってたんだよね?

そんなんで、私と一緒に周りたいってほんとに思ってるのか分かんない。

…だけど、てっちゃんが私の目の前で、今、笑ってくれている。

だから、そんなことはどうでも良くなってしまった。


「なら戻るか~。途中で抜けて来たし。悪いな、こんな所まで連れて来て」

「う、ううん。元は私が悪いんだし…」


ほんとだよ…。

皆楽しそうにしてたのに、私のせいでそんな空気が一瞬で消えちゃった。

戻ったら1人1人に謝ろう。


「別に大丈夫だって。俺、ハッキリ言ってあの客の相手嫌だったし」

「そ、そんなこと言っちゃダメだよ……!」


「やっぱ?でも…お前が客だったら…良かった」

「え…」

「行くぞ」


てっちゃんがスタスタと前を歩いて行く。

私も急がないと…!


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