ひまわりのキミ。
第14章 ひまわりのキミ。11
連れて来られたのは、中庭。
校舎の中は人で溢れているから、人気の無い所に行くとてっちゃんに言われた。
…手は繋いでいないけど、腕は掴まれてる。
そこだけが熱くてジンジンしている。
「あ、の…」
「…手」
「え?」
てっちゃんが腕を放すと、今度は私の両手を取った。
心臓がうるさくなった。
「ケガとか、大丈夫?」
てっちゃんの目は心配そう。
私は何度か首を縦に振った。
「その…ごめんなさい…。迷惑、かけちゃった…」
「気にすんなよ」
ポンと手が頭に乗った。
見ると、てっちゃんは穏やかな顔をしていた。
「あれは事故だしさ。そんなに気にすんな」
はにかんで言うてっちゃんにキュンとした。
「てかさ、周ってくれんの?」
「ふぇ…」
そんなことを聞かれて、間抜けな声が出てしまった。
そうだった…。
すっかり忘れてたよ…。
「俺さ、この間別れたよ」
そして、また衝撃な言葉を聞いて、状況が分からなくなる。
「ほんとなの…?」
「うん、ほんと」
そう言ってまたはにかむてっちゃん。
…私、サイテーだ。
すごく嬉しい。
「だからさ、周って欲しいんだけど?」
校舎の中は人で溢れているから、人気の無い所に行くとてっちゃんに言われた。
…手は繋いでいないけど、腕は掴まれてる。
そこだけが熱くてジンジンしている。
「あ、の…」
「…手」
「え?」
てっちゃんが腕を放すと、今度は私の両手を取った。
心臓がうるさくなった。
「ケガとか、大丈夫?」
てっちゃんの目は心配そう。
私は何度か首を縦に振った。
「その…ごめんなさい…。迷惑、かけちゃった…」
「気にすんなよ」
ポンと手が頭に乗った。
見ると、てっちゃんは穏やかな顔をしていた。
「あれは事故だしさ。そんなに気にすんな」
はにかんで言うてっちゃんにキュンとした。
「てかさ、周ってくれんの?」
「ふぇ…」
そんなことを聞かれて、間抜けな声が出てしまった。
そうだった…。
すっかり忘れてたよ…。
「俺さ、この間別れたよ」
そして、また衝撃な言葉を聞いて、状況が分からなくなる。
「ほんとなの…?」
「うん、ほんと」
そう言ってまたはにかむてっちゃん。
…私、サイテーだ。
すごく嬉しい。
「だからさ、周って欲しいんだけど?」