テキストサイズ

ひまわりのキミ。

第15章 ひまわりのキミ。12

―ポスッ


頭の上にてっちゃんの大きな手が乗った。


「緊張すんなよ」


そう言うとキラキラの笑顔で笑った。

…余計緊張するって!


『間もなく、午後の部を開催致します。交代する人は…』


アナウンスが入った。

それと同時にてっちゃんが私の手を取った。


「握って良い?」

「えっ…!」


そんなことを急に聞くから、思わず首を縦に何度も振ってしまった。


「じゃあ夏子借りてくから」

「傷付けたら殺すからね」

「分かってマス。行くぞ」

「うっ…うんっ!」


い、今、てっちゃんと手を繋いでる。

こういうのは、彼氏彼女がすることなのに…。

私…期待しちゃって良いのかな?

まだ、てっちゃんが私を好きだって。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ