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ひまわりのキミ。

第15章 ひまわりのキミ。12

「え、夏子…?」

「じゃあ、またね」


でもここで泣いたら、てっちゃんはきっと困ってしまう。

だから我慢しないと。

…なのに。


「ふざけんなよ。一緒に周る約束しただろ?」


何でてっちゃんはそんなに優しいの?


「…ワリィ、高橋。俺はお前の事は好きじゃないから…」

「でもっ…!」

「ごめん」


「行くぞ」と言って、また私の手を取った。



「てかなんなの?」

「え…」


途中でてっちゃんがそう言った。


「俺と周りたくなかった?」

「え、いや…そんなんじゃ…」


私はただ、自分の居場所が無いと思ったから…。


「あいつとはもう何も無いから」

「…ん」

「……明日の後夜祭中、時計台に来て」

「え?」


時計台?

何で急に…?


「話したいことあるから」

「分かった…」


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