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秘密の恋。

第4章 工務、木村氏。

「木村さん、おはようございます♪(^▽^)」
笑顔で近付き、アイコンタクトをとりながら名指しで個別に挨拶をする。
…友香流の“無愛想なタイプ、取っ付きにくいタイプの人と仲良なる為の技”である。
本社や他営業所に味方がいるだけでも、味方が全くいないよりははるかにマシだが、やはり一時的とは言え、同じ営業所で一緒に仕事をする相手との関係は円滑にしておきたかった。
しかも、朝礼終了とほぼ同時に外回りへと出ていく営業の人間と違い、“待機”の時間が発生する工務は、営業所にいる時間が他の人よりも長かった。
もちろん、朝から工事予定が既に入っていて、営業達と一緒に出ていくこともあるし、事務所外の好きな場所で待機することもあるのだが…。

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