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秘密の恋。

第5章 車、お借りします

自分の部屋に戻って、深呼吸5回。
(さぁ、どうする?友香!落ち着いて考えるのよ!)
まずは携帯を確認。不在着信などは入っていない。
まさか、今日に限って仕事が長引いてて、まだ事務所にいるとか?!いや、さすがに夜10時でそれは無い…よね。
念のために事務所に電話をかけてみるが、留守電だった。
(ま…この時間なら普通そうだよね…)
木村本人に電話をかけて謝罪や事情説明をしようにも、友香は木村の携帯番号を覚えていなかった。事務所からなら、営業全員と工務の電話番号を書いた一覧表があったが、いつも見ながらかけていたので、一覧表無しでは難しかった。

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