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秘密の恋。

第5章 車、お借りします

しかし、何度かけても出ない…。
(…出ない。駄目だぁ…)
友香は電話を諦めた。出ないものは仕方ない。もしかしたら、スペアの鍵だし、自分で持ってる鍵があったなら、私が間違えて持って帰ったことにそもそも気付いてないかも知れない…。明日、早めに出勤してこっそり元の場所に戻しておこう。
(バレなきゃバレないで鍵持ち帰り事件はなかったことにして、車を貸してもらったお礼だけ言っとこう)
とりあえず方針が決まったのでお風呂に入って寝ることにした。
そして、翌朝、友香は普段よりも一時間半も早く出勤した。もちろん、誰もいないうちに出勤してこっそり鍵を元の場所に返す為である。

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