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秘密の恋。

第6章 早朝の営業所

しばらくすると2本の缶コーヒーを持った友香が戻ってきた。そのうちの1本を差し出しながら木村に声をかける
「これ、どうぞ(^O^)」
「えっ?」
「車を貸してもらったお礼、兼、鍵を持ち帰ってしまったお詫びです♪」
「じゃ、遠慮なく。…でも、よく俺の好きな缶コーヒーが分かりましたね。俺、缶コーヒーって、これしか飲まないんですよ」
「木村さんがよく私に差し入れてくれる缶コーヒーがそれだから、多分好きなんだろうなと思って(^^)」
「本当は缶じゃなくて、ちゃんと豆から挽いたコーヒーが好きなんですけど…この缶コーヒーは缶コーヒーのなかでは旨いですよ」
「こだわりがあるんですね♪」
「ええ、まぁ…」
具体的に話したわけでもない好きな缶コーヒーの銘柄を、行動から読み取ってズバリで買ってきた友香に感心しながら木村は缶コーヒーを飲み干した。

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