秘密の恋。
第2章 営業vs事務
翌日。上機嫌で出勤した友香。
「おっはよ~ございまぁ~す(^▽^)」
機嫌の悪そうな営業マンには自分からは近付かない、必要な処理は淡々とこなす、そして笑顔と挨拶は忘れずに。
友香自身の心がけも初日とは雲泥の差があったが、営業員達にも変化は起きていた。実は、本社の社長から、営業所宛てに「営業員が事務員を脅したり、怖がらせることの無いように」と改めて命令が出ていたのである。事務員は配置は各営業所でも所属上は本社の経理課の人間という形になっており、営業所長といえども「他部署の人間」であり「直属の上司」ではないということを改めて確認がとられたのだ。
本社側としては、事務員不在の営業所というのは非常に管理がしづらく、営業所スタートから2ヶ月近くも事務員が不在で、今回、ようやく見つかった事務員という思いがあったし、それ以上に、友香の入社面接を担当したのが社長直々であり、経営者の直感として「この子は将来的にかなり出来る子に育つ」と見込まれていた部分があり、なおさら、心無い営業員の嫌がらせ(例えば、成績不振による八つ当たり)のようなくだらない理由で辞められたくない、という思いがあったのだ。
「おっはよ~ございまぁ~す(^▽^)」
機嫌の悪そうな営業マンには自分からは近付かない、必要な処理は淡々とこなす、そして笑顔と挨拶は忘れずに。
友香自身の心がけも初日とは雲泥の差があったが、営業員達にも変化は起きていた。実は、本社の社長から、営業所宛てに「営業員が事務員を脅したり、怖がらせることの無いように」と改めて命令が出ていたのである。事務員は配置は各営業所でも所属上は本社の経理課の人間という形になっており、営業所長といえども「他部署の人間」であり「直属の上司」ではないということを改めて確認がとられたのだ。
本社側としては、事務員不在の営業所というのは非常に管理がしづらく、営業所スタートから2ヶ月近くも事務員が不在で、今回、ようやく見つかった事務員という思いがあったし、それ以上に、友香の入社面接を担当したのが社長直々であり、経営者の直感として「この子は将来的にかなり出来る子に育つ」と見込まれていた部分があり、なおさら、心無い営業員の嫌がらせ(例えば、成績不振による八つ当たり)のようなくだらない理由で辞められたくない、という思いがあったのだ。