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秘密の恋。

第17章 誤解じゃない

…微妙な沈黙。

その時、友香は木村の質問の意図に気付いた。

(木村さん、もしかして…)

「…誤解じゃないですよ。多分」

「えっ?」

「木村さん、それ、誤解じゃないです…」

(だって、私、木村さんが好きだもの…)

しかし、その想いは、声にはならなかった。
言ってしまうと、今の関係が崩れてしまうようで怖かった。
それでも、木村がなんとなくでも友香の気持ちに気付いた上で、食事に誘ったのだとしたら…

(期待、してもいいの?)

友香は、隣を歩く木村の横顔を見つめた。しかし、その飄々とした表情からは何も読み取れなかった。

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