秘密の恋。
第18章 出張終了。
木村と友香が二人でディナーに行った日から2週間。
ついに、木村の出張が終わり、元いた営業所に戻る事が決まった。岡野一人でも何とかなる目処がついたのだ。
木村の最後の出勤日、夕方から送別会…という名の飲み会が行われる事になった。
「寺嶋さん、どうされますか?」
副所長に出欠を聞かれた、が、友香は断った。みんなの前で冷静を装える自信がなかったのだ。
友香は退社後、普通に帰宅し、家族と夕飯を食べた。お風呂も済ませ、後はもう寝るだけの状態でテレビのニュースを見ていたが、どうにも落ち着かない。
友香は冷蔵庫や食器棚を物色した…が、お目当てのものは見つからない。
「友香?何探してるの?」
母だ。
「何かちょっと飲みたい気分で…」
「ビールならあるわよ」
母は真っ赤な顔をして自分の手の中を缶ビールを見せた。
「ん~。ビールはあんまり好きじゃないから…」
「相変わらずねぇ。ビール以外は買ってこないと無いわよ」
「…何か無いかな?」
「あっ、お父さんに聞いてみたら?書斎にウィスキーぐらいありそうよ」
「もう寝てるんでしょ?コンビニ行って何か買ってくるよ」
「あら、そう。じゃ、私のつまみもお願い」
「何がいい?」
「柿ピー!」
「りょーかい」
ついに、木村の出張が終わり、元いた営業所に戻る事が決まった。岡野一人でも何とかなる目処がついたのだ。
木村の最後の出勤日、夕方から送別会…という名の飲み会が行われる事になった。
「寺嶋さん、どうされますか?」
副所長に出欠を聞かれた、が、友香は断った。みんなの前で冷静を装える自信がなかったのだ。
友香は退社後、普通に帰宅し、家族と夕飯を食べた。お風呂も済ませ、後はもう寝るだけの状態でテレビのニュースを見ていたが、どうにも落ち着かない。
友香は冷蔵庫や食器棚を物色した…が、お目当てのものは見つからない。
「友香?何探してるの?」
母だ。
「何かちょっと飲みたい気分で…」
「ビールならあるわよ」
母は真っ赤な顔をして自分の手の中を缶ビールを見せた。
「ん~。ビールはあんまり好きじゃないから…」
「相変わらずねぇ。ビール以外は買ってこないと無いわよ」
「…何か無いかな?」
「あっ、お父さんに聞いてみたら?書斎にウィスキーぐらいありそうよ」
「もう寝てるんでしょ?コンビニ行って何か買ってくるよ」
「あら、そう。じゃ、私のつまみもお願い」
「何がいい?」
「柿ピー!」
「りょーかい」