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顧みすれば

第1章 なんで私が?

「君いくつ?」

突然隣の最重要客に聞かれる

「25です」

「25ねぇ」

あ、もうちょっと若いふりしとけば良かったかな?

不機嫌そうな客の顔をみながら思う。


「あみちゃんだっけ。
 いつからこの店にいるの?」

向かいのソファーに座った男に話しかけられる。
その男に顔を向け、固まった

かっかっ課長?!

それは紛れもなく毎日顔を合わせている同じ部署の課長だ!

気付かれてないかなぁ…。
変な汗が出てきた。

聞いてないよ!
なんで会社の人がここに来るの?!
しかも、接待!してるの?されてるの?
これは、まずい展開だ。

押し黙っている私に不信な顔を向ける課長

私はちょっと低めの声で答える

「あ、今日はたまたまヘルプで来ただけなんでぇ♪」

オカマっぽく聞こえたかな?!

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