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顧みすれば

第9章 日常

会社のフロアにつくと
人だかりが出来ていた
私もそこへ入っていく

新プロジェクトの人事発表だ
田辺常務を頭にしたプロジェクトチームが
編成されていた。
各部署から2~3名が選抜されている
私の名前もあった
総勢20名のチームだ。

自分のデスクへ向かう途中
木下課長から呼び止められた。

「佐々木、松田
 10時にプロジェクトチームのミーティングがあるので参加してくれ。

 会社のチームとは別にJVチームも編成される予定だ。

 ゼネコンから当社に正式に発注が来たら
 JVの契約式がある。時期は来月始めになるだろう。それまでに社内の調整を密にしておいてくれ。

 JV は山下商事にチームが設置されることになる。しばらくはうちと山下商事を
行き来することになる。

 忙しくなるが宜しく頼む。」

「わかりました」

松田くんは少し興奮ぎみだ。
目がギラギラしている。

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