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顧みすれば

第9章 日常

「え~!亜美ねらい?!
 それショックなんですけど」


「いきなり告白していただいて恐縮ですが
 今のところ誰ともお付き合いするつもりないんで」


ランチのハンバーグを頬張りながら
事務的に答える

「亜美ちゃん返事早すぎだよ。
 少しはアプローチさせてくれないかな」

下から私の顔を覗き込むように、素敵な笑顔で言われる

だから、その笑顔反則です!
しかも亜美ちゃんって、早すぎません?
これだからイケメンは‥‥なんでも許されると思って。

「石田さん、ふられちゃいましたね♪
 私と付き合いません?」

さっと石田さんの腕を組み、最上級の笑顔を見せる奈々。私と違ってお人形のようにかわいい顔をした奈々も自分の武器の使い方をよく知ってる。

「奈々ズルいよ!」
「もう、すぐ美味しいとこ持っていこうとするんだから!」

女子たちから非難ごうごうだ。

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