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顧みすれば

第1章 なんで私が?

さらに最重要は私の太ももに触れてくる
私はその手をやんわりとどけて
濃い目に作った酒を差し出す。

「お客様ぁ、せっかくいらしたんですから
 飲んでいってくださいな♪」

最重要はちらっと私をみてグラスの酒を飲み干した。

「君も飲みなよ」

今度は最重要が自ら濃いめの酒を作り私に差し出す。

「あら、恐縮です♪喜んでいただきますわ♪」

最重要を睨みながら一気に飲み干す。

気づけば二人で飲み比べになっていた。

その様子をママと宮部は面白そうに眺めている。
他の客はハラハラしながら見ていた。

どれくらい飲んだだろう


「ママ あみちゃんとアフターしていい?」

最重要がママに声をかける。

アフター?!

ぐるぐると回り始めた頭で反芻する。

「お客様、生憎うちはそういう店じゃないんで。
あみに会いたければまたいらしてくださいな♪」

「だってヘルプなんだろ。次も頼んだら来る?」

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