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顧みすれば

第9章 日常

「そうか?まあ、いいさ。お前はどうあれ山下常務結構本気みたいだな」

「なんでそうなりますかね。強いて言えば売り言葉に買い言葉。含みのある言い方にちょっと反応してしまっただけです。大人げなかったと反省してます」

「いいんじゃないか?仕事ばかりじゃ味気ないさ。俺は高みの見物させてもらうよ。」

「だから、仰る意味がわかりません」

にやりと私を見ながら

「そういうことにしておくか」

「課長!」

ははは‥‥課長は後ろ手に手を振ってエレベーターを降りていく。

いやいや、同じフロアだし
今から打ち合わせだし

まったく、浮かれてる場合じゃないでしょ。

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