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顧みすれば

第13章 HERO

ステージの器具がすべて片付けられ


赤い浴衣のようなものを着た女が一人でステージに現れた。

その女はその場の空気を一変させるような
圧倒的な存在感を放っていた。

縄師と呼ばれる男に縛り上げられていく
彼女から目が放せなかった。

彼女からイヤらしさは感じず
むしろ美しいと思った。


彼女は「うっ」という呻き声は発するが
喘ぎはしなかった。
喘ぎはしないのに
彼女の秘部からは止めどなく蜜が流れ落ちていた。
魅せる女
男たちを興奮させる体を持つ女だ

私はあの女を抱いてみたいと思った。

コンダクターに話を付けるよう頼んだが
彼女の主人の答えはNOだった。
私がアラブの王子だということを明かしても
金をいくら積んでも
彼女を渡してはくれない。
理由を聞けば
彼女が望まないから
と性奴とは思えない答えが帰ってきた。

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