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顧みすれば

第14章 誤算

「宰相、それではバドルのしたことは私のせいだとでもいうのか?」

「まぁ、きっかけを与えてしまったと言うべきでしょうかな?」


「何が言いたい?」


「ロイド王子も無傷ではいられないということでございます」


宰相は不敵な笑みを浮かべた。


「そんなことはわかっている。

 逃げも隠れもしない。罪があると言われるなら甘んじて受ける覚悟だ」


「それを聞いて安心しました。

 では、女性の救出方法を考えましょう」


それから宰相は具体的な救出作戦を話始めた




「ということで宜しいですかな。

 私は今回バドル王子に直接接触することも女性を救出することも致しません。

 すべてはロイド王子にお任せしますぞ」


「うむ。わかった」


宰相は話は終わったと挨拶をして出ていった。

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