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顧みすれば

第14章 誤算

私に念押しして役人は一旦領事館へ引き揚げていった。

三住の社員にも何かわかればすぐに連絡をするからホテルで待機するように伝えたが
石田という男はテコでも動かない態度だった。

ここに日本人がいられてはマズイのだ。
私の表情を察した木下が石田を説得して
無理矢理ホテルへ連れ帰ってくれた。


ほっと溜め息がもれる。

しかしまだ彼女を救出出来たわけではない。



宰相はバドルを見捨てた。

バドルはそれに気付いていないようだ。


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