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顧みすれば

第15章 救出

ーーロイド王子ーー

日本人が帰ったあと
執務室で作戦を練っていた。

「ロイド王子、王がお呼びです」

執事がやって来た


「そうか。王も業を煮やしたか」

苦笑いをするしかない。

「どれほど失望させてしまったかな」


私はすぐに王宮へ向かった。


王宮の応接間には宰相の他に見慣れないアジア人がいた。
その男の表情は柔和だが眼光は鋭く一目で堅気ではなさそうなことが見てとれた。


王が入室されると部屋の空気が一段と緊張感に包まれた。

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