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顧みすれば

第18章 穏やかな時間

ロイドは医師たちから彼女の経過報告を受けていた。

そこには整形外科医、外科医、形成外科医、そして産婦人科医。

整形外科の医師からはもうまもなく
ギプスは外れリハビリを始められるという報告だった。
ただ肋骨も折れているので
通常のリハビリよりは時間がかかると報告された。

外科医はナイフで深く刺された裂傷は内蔵などには問題なくあとは形成外科が傷跡を目立たなくする施術を行うようにすればいいとの報告だった。

形成外科医はリハビリが終わってから彼女の身体中に残った傷跡を目立たなくしていく手術が数度必要との報告だった。


ロイドはそれぞれの医師の報告を聞き
丁寧に確認していた。


まだまだ完治するには時間がかかりそうだ。

正直彼女を日本にいつ返すかも考えなければならない。

形成外科の施術は日本でも可能だ。


しかし、彼女に傷を負わせた責任として最後まで見届けたい気持ちもある。



いや、それ以上に彼女を日本へ帰したくない

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