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顧みすれば

第19章 実力者たち

私は意を決して電話をしようと携帯を取り出した。


なんと言えばいい?


私が守るといったのに。

また直哉に殴られるのか?

殴られるくらいなら構わない


彼女の親族の連絡先は私には分からない。


また、彼女が意識を失ったと伝えるのか...


私は携帯を見つめたまま

通話ボタンが押せずにいた。



廊下の向こうから人影が見えた。



近づいてきてのは


王だった。


王の後ろに二人の日本人がいる。


一人は直哉に似た紳士


もう一人は着物を着た美人。

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