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顧みすれば

第19章 実力者たち

「リュウか?

 申し訳ないまた力を貸してほしい

 紗英が危篤だ。

 直哉が厚木から戦闘機でアラブに向かう。

 アジアの領空を開けてくれ

 それからA型の血液が大量に必要なんだ

 検査済みの安全なものを届けてもらえないか?

 ...助かるよ。」


大人たちが本領を発揮し始めた。


私はあまりの動きの早さに茫然としていた。


私も王子という立場上、多少顔は利く。

しかし、この大人たちの強さはそんなものではない。


驚きと感嘆を覚えた。

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