テキストサイズ

顧みすれば

第20章 大人たちの青春

ところがだ


次の日誠一郎の顔を見ると私と同じ顔をしていた。

訳を聞くと彼女を慰めるつもりで行ったのに
彼女の顔を見たとたん
言い知れない悔しさが込み上げてきて
私が彩月を抱いたことが許せなくて
自分も彩月に同じことをしてしまったと言うんだ


私は開いた口が塞がらなかった。


と、同時に安堵もした。


我々は二人揃ってナイト失格だ。

もう、彩月に許されることはないだろう。


バカな男たちだと笑ったよ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ