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顧みすれば

第20章 大人たちの青春

「私も二人のことが大好きよ♪

 アバンチュールならお付き合いするわ♪

 でも、本気にならないでね」


色気を湛えた唇をちょっとだけあげてみせる


私は今まで彩月の何を見てきたんだろう?


日本人は奥ゆかしいと聞いていた。


見た目の彩月も日本美人でとても男が手を触れたようには見えなかった。


でも、確かに彩月は男を知っていた。
焦っていて気付かなかったが
男の悦ばせ方も知っていた。



私は急に可笑しくなった。


完全に彩月の掌で遊ばれていたようだ。


こんな女に今まで会ったことがない。

躍起になって私を落とそうと色仕掛けをしてくる女ばかりだった。

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