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顧みすれば

第1章 なんで私が?

「や、や、無理だから!」

私は手をブンブン振って首も振る


「無理でしょ!私女だし!」

カウンター越しにぐいと詰め寄るママに、椅子から落ちそうになるくらい後ろに引く

「だいじょうぶぅ♪
 あみちゃん声低いし♪
 男前だし♪
 胸もないから♪」


「ぜんっぜん、誉めてないよ!」

「おねがぁ~い♪
 今日の飲み代奢るし♪
 バイト代も弾むから♪」


「や、無理だって!
 飲み屋のバイトなんてしたことないし。
 どんな話していいかもわからないし。

 勘弁してよぉ」

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