テキストサイズ

顧みすれば

第1章 なんで私が?

ちょっと涙声になってる私を無視して

「ルイちゃ~ん♪
 ビビアン今日風邪で休み!
 ピンチヒッター あみちゃん!
 後ろ連れてって準備おねがぁ~い♪」


接客していたルイちゃんが跳び跳ねるようにやって来る

オマエら悪魔?!

私まがりなりにもお客さん!
ですけどぉ。

「あみちゃん、今日は宜しくぅ~♪
 一緒に働けるなんて嬉しいわぁ♪

 私のお客取らないでね♪」

最後の、野太い声で言わなくていいよ!

取るも取らないも私は客だ!
憮然としたまま、力強い腕に引きずられていく

やっぱり男だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ