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「ところが数年後

ある世界でアミという女の存在を知った。

会員制のクラブで裸にされ男たちからもてあそばれているアミという女の顔を見たときは愕然とした。

まぎれもなく紗英ちゃんだったから。


心を亡くした紗英ちゃんが男の慰みものになっている姿を見た時の衝撃はあまりにも大きかった。


直哉があんなことをしなければ、紗英ちゃんはこんなところにはいなかったはずだとね。


悲しくて、悔しくて、どうやって助けたらいいのかさえ分からなかった。

私は家に帰って直哉を散々殴ったよ。
子供をあんなに殴ったのは初めてだった。

そして直哉をクラブに連れて行き、紗英ちゃんの姿を見せた。

直哉は号泣した。
自分のせいで紗英があんな風になってしまったと強く自分を責めていた。