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顧みすれば

第23章 傷つけあう 心

直哉はうつむいたままだった。


「答えろ!!

 何か言ってみろ!!!」


私は再度直哉を殴り付けた。


直哉は強く壁に体を打ち付けた。



「お前さえ彼女を傷つけなければ

 彼女はこんなことにはならなかった」


私は怒りの拳を何度も直哉にぶつけた。



直哉は立ち上がり冷たい瞳を向けてきた。


「確かに俺は彼女を傷つけ

 彼女の人生をメチャメチャにした」


そして、私を睨んだ


「だがな ロイド


 私が狂わせ性奴隷となった 



 アミに惚れたのは


 お前だ


 お前は俺の止めるのも聞かず


 この国に無理矢理連れてこさせた!」



直哉の冷たい目は怒りに震えだした。


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