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顧みすれば

第24章 新たな道

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目覚めるとそこには


おじさまとサハド王の顔があった。



「紗英ちゃん、大丈夫か?」



私は首だけで頷いた。



「紗英ちゃん、


 この度は本当に申し訳ないことをした。


 君には本当に辛い目に遭わせてしまった」



王が深く頭を下げた。


「いえ」


でも、私の中からそれ以上の言葉は出てこなかった。


何か違和感を感じる...


「紗英ちゃん、君は意識を失ってから


 生死をさ迷った」


あ、紗英だ。

その名前で呼ばれるのは久しぶり...


「おじさま、なんで王は私を紗英だと


 知っているの?」

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