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顧みすれば

第25章 愛のかたち

いろんな小さな衝撃で


私の骨はまた折れそうになった。



出てってください。



「紗英ちゃん ごめんなぁ」


私の顔を覗きこむ総一郎さん。


そうだ、この人は凄く勉強ができて

イケメンで黙っているととても格好いいのに



天然だった...



「総一郎。しばらく紗英ちゃんを頼む。


 さすがに俺もそろそろ帰国しなければ


 あちこちから怒られそうだからな」



「あ、母さんが探してましたよ。


 父さんが行方不明になったって」


おじさまは小さくため息をついた。


「私は紗英ちゃんの見舞いにアラブへいくとちゃんと言ったぞ」


「それが、どう伝わったのか

 油を買いにいって戻ってこないって...」


そうだ、おばさまは度肝を抜く天然だった...


深窓のお嬢様の真相。


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