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顧みすれば

第25章 愛のかたち

私は久しぶりの山下家の新喜劇に


痛む胸を押さえて笑い転げた。



そうだ、この人たちだから


本当の家族のように気を使わずに済んだんだ


この人たちのあまりの人のよさに


私は寂しさを感じる暇もなかったんだ。



私は笑い転げながら


嬉し涙を流していた。



「紗英ちゃん!

 笑ってくれたね。

 紗英ちゃん、笑ってくれたね」


おじさまは嬉しそうに私を見て


涙を流す。


総一郎さんも優しく微笑んだ。

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