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顧みすれば

第25章 愛のかたち

久しぶりに見たロイド王子は

少女漫画から抜け出たように美しい。


これは 騒がれるはず。


私は少し遠くからロイド王子を見つめていた。


私に気付いた王子が近付いてくる。



切なそうに 眩しそうに私を見つめ



「アミ 会いたかった」



と私を抱き締めた。



ロイド王子の狂おしいほどの気持ちが


伝わってくる。



高鳴る心臓の音。




きつく きつく 抱き締められる。




「もう、離さない  アミ」


その言葉に私の胸は苦しくなった。

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