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顧みすれば

第25章 愛のかたち

「アミ 君は強い女性だ」


ロイド王子が悲しみを湛えた笑顔を向ける


「私は強くありません。

 たくさんの人に愛されて

 その愛で 生きていられるのです」


「たくさんの人の愛か...


 そうかも知れん」


私はロイド王子に包まれていた手を

私が包むように握り直した。


「ロイド王子


 きっと現れます。

 あなたを心から愛し

 あなたを支え

 共に生きてくれる 女性が」


「アミ」


「あなたの背中を押して差し上げるのが



 私の愛」




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