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顧みすれば

第25章 愛のかたち

ロイド王子は唇を噛み締め


空を見上げた。



「どうやら、とんでもない女に

 惚れてしまったようだ」



ロイド王子が私の瞳をみつめる


「アミはやはり掴めない女

 王子でさえも ままならんか」


ため息をついたあと
ロイド王子は微笑んだ。



「わかった。

 でも、今日は恋人でいてくれ」


そういって私の手をとり

コイビトツナギをした。


「こんな私でよければ」


私もロイド王子を見つめ微笑んだ。


そして二人でゆっくり歩き出した。

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