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顧みすれば

第26章 禁断の果実

ホテルの部屋に入り


私はロイド王子に全身を晒した。




私の身体中に残った傷を


ロイド王子は息を呑んで見つめた。



そしてその傷のひとつひとつに


唇を落とした。


それはまるで傷を癒すように


優しく私の傷に吸い付く。



「すまなかった」


そう呟きながら切なそうに

王子の舌が這いまわる。


「謝らないで。


 謝られたら辛くなる。


 ただただ 愛してください


 貴方によって終わらせてください」


私はロイド王子を強く抱き締めた。


「アミ...」


ロイド王子の声が切なく響く

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