テキストサイズ

顧みすれば

第26章 禁断の果実

長い指が腕の内側


体の側面を撫でる。



まるで楽器を奏でるように。



その指が太股から奥へとたどり着いたとき


クチャリと水音が跳ねた


「あっ」



その蜜を掬い上げ


私の眼前に晒す



「私はまだ何もしていないぞ」



妖しく光る瞳に


挑戦的な言葉を吐く


「王子が意地悪をされるなら...」


クルリと体を反転して


ロイド王子を下に見た。


驚いた王子が私を見つめる


「今度は私の番です

 王子」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ