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顧みすれば

第26章 禁断の果実

僅かに残った正気で


態勢を変え


彼女を私の上にのせる。



抜いてしまえばいいのだろうが


まだ繋がっていたかった。



荒れた海のように


激しくうねりをあげていた



彼女のなかも潮が引くように



穏やかに波をうつ。





あまりの心地よさに



そのまま彼女を抱き締めたまま



眠ってしまった。

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