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顧みすれば

第26章 禁断の果実

「でも さすがにこのままというのは...」



「いいんだ。ずっと繋がっていたい」



真っ暗になった部屋のなかで


ロイド王子の甘く切ない声がする。



「私は禁断の果実を食べてしまったようだ」



「禁断の果実?」



「そう、アミという禁断の果実。


 手を出してはいけなかったんだ。


 もうそれなしでは生きていけない」



私はなんと答えていいかわからない。



「このまま体を離しては

 2度と味わうことができない。


 だから、離さない」


そういってさらに強く抱き締める。


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