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顧みすれば

第3章 プロジェクト プロローグ

山下商事へのプレゼンは
来週水曜日14:00~と決まった。

プロジェクトに関わるほとんどの社員は休日も出勤していた。

休日で静まり返ったロビーを抜け
自分のフロアにつくと
ここだけ熱気に満ちていた

私は最終の見積作成をしていた

「おーい、差し入れだぁ」

課長と松田くんが大きな箱を抱えてやって来た。

箱のなかには飲み物やパン、おにぎりなどが入っている。

休日で社食や近くのレストランは休みなので凄く助かった。

「お、課長の自腹ですか?」

誰かが課長をからかう

「そうだなぁ、プレゼン失敗したら経費にならないだろうから全員に請求する」

「うわ、それやだな。
 頑張ろう。」

「おう、頼むよ。受注できたら吐くまで呑ませてやるよ」

「それ、プレゼン関係ないじゃないですか。課長と呑むといつも吐くまで呑まされますよ」

「嬉しいだろぅ」

男性社員たちは他愛もない会話をしながらひとときの休息をとる。

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