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顧みすれば

第30章 決意

開いたエレベーターのなかから

鬼の形相の奈々が現れた。


「亜美!私に何も言わずに辞めていくわけ?」


忘れてた、訳じゃないけど...


「ごめん、後で連絡しようと思ってた」


「あんたいつもそう!

 友達って思ってるのは私だけ?」


すごい勢いで詰め寄ってくる。


「ほんと ごめんね」


「ちょうど昼休みだからご飯食べに行くよ」


私は奈々に引っ張られながら

エレベーターに乗りみんなにお辞儀をした。


みんな大爆笑だった。


奈々のお陰でしんみりとせずに済んだ。


が...

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