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顧みすれば

第30章 決意

エレベーターのなかでずっと説教され


ランチを食べながらも不平不満を


ぶちまけられた。



でも、嬉しかった。



佐々木 亜美には


大事にしてくれる友人や先輩が沢山いた。


決して辛いだけの時間ではなかった。


ちゃんと歩んで来れていた。



奈々に素性を明かした。


驚きと共に説教も降ってきた。


でも、奈々は深くは追求してこなかった。


この距離感が彼女と友人になれた理由だろう



「亜美がいなくなるのは寂しいけど

 紗英って新しい友達ができた。


 また、楽しくやっていこう。


 必ず連絡してね」


散々文句を言われてから

すっきりしたのかとびきりの笑顔で

奈々は言ってくれた。


やっぱりお人形のように可愛い。


「わかった 約束する」


私達は指切りをした。


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