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顧みすれば

第32章 もう一度 

「俺のこと、怖く  ないの?」



「大好きな直哉兄様に会えた!」


また、しがみつく


「兄様かよ…」



立ちあがって

落ち込む直哉さんの手を引っ張る



「あのね、

 私シェスタに入る前に

 郵便出さなきゃいけないの

 だから、急いでるの!」



直哉さんの手を引いて


また階段を駆け下りた



「お、おい そんなに急いだらまた転ぶぞ」



「そしたらまた抱き留めて!」




振り向きながら直哉さんに笑いかける

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