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顧みすれば

第34章 新たな扉

でも、そのロイド王子の言葉で



もう私に未練のないことが伝わった。




多分 直哉さんにも。





「直哉 少し紗英を借りていいか?」



ロイド王子が晴れやかに笑う。



「ちょっとだけだぞ」



直哉さんも笑っている。





私はロイド王子とともに


応接間から続くテラスへ出た。

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