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顧みすれば

第37章 世界一美しい島で

大使館の扉を押して外へ出る。



「なんか感動薄いなぁ…」



直哉さんが呟く



「うん。


 おめでとう とか お幸せに とか


 言ってくれると思った」



ちょっと気が抜けた。



でも直哉さんと私の戸籍はバツで消され



直哉さんと私の新たな戸籍ができた。



バツで消された戸籍を見ると



少し淋しい思いが募る。




直哉さんは私の手を握り直した。



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