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顧みすれば

第37章 世界一美しい島で

空港からタクシーに乗り



直哉さんが行き先を告げる



タクシーを降りると



断崖絶壁の向こうに



紺碧のエーゲ海が広がる





美しさに溜め息が漏れる。





白いアーチの門の前に立ち



直哉さんが私の手をとる




「夢の時の入り口」




そう言って直哉さんは門を潜り




私の手を引いて階段を下り始めた。

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