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顧みすれば

第37章 世界一美しい島で

私が一歩前へ出ようとすると



オルガンの音がなり



私の隣におじさまがすっと寄り添った。



「これをやるのが私の夢だった」



嬉しそうに笑って腕を差し出す。



私も微笑みおじさまと腕を組んだ。



おじさまと一緒に



一歩一歩直哉さんのもとへ歩いていく



テラスの先で待つ直哉さんは



まるで海の上に立っているよう。



直哉さんの手前でとまり



「いっておいで」



とおじさまは私の腕をとり



直哉さんに差し出す



「直哉、


 紗英ちゃんと一緒になれて良かったな


 幸せになれ」



おじさまと直哉さんは嬉しそうに微笑んだ



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